【業績でみる株価】コラボスはコールセンター向けクラウド関連の高成長株、株価5ケタ実績、本格的戻り態勢整う

業績でみる株価

 コラボス<3908>(東マ・100株)の業績が好調だ。2016年3月期(単独)見通しに対する3年前比較では売上は約31%の伸長、営業利益は約96%の大幅な伸び。2015年3月の上場で初値8600円に対し、クラウド関連という人気も加わって同7月には1万0290円まで値を上げた。調整十分で本格的出番を迎えている。

 東日本大震災以来、システムを独自で持つことに対するリスクを避けることからシステムを共同利用するクラウドサービスが急速に伸びている。同社はコールセンター向けにクラウドサービスとしてインターネット網を介してIP電話交換機システムや顧客情報管理システムを月額料金制で提供している。200席超の大規模コールセンターから5席前後の小規模コールセンターまでニーズに応じて対応、第3四半期末(15年12月末)での稼動席数は5352席と5000席を突破という大手である。

 とくに、主力商品の『@nyplace』(ネットワークを利用した電話交換機能をクラウドで提供するインバウンド向けサービス)が好調。2016年3月期は売上10.0%増の16億3000万円、営業利益6.9%増の2億2000万円、EPS197.2円の見通し。とくに、第3四半期での利益進捗率が88.1%と高いことから5月半ばに発表予定の決算が期待される。

 上場来高値(1万0290円)後の調整では今年2月の全般安相場も加わって2713円まで高値から73.6%下落、20日は一時4850円(前日比160円高)と26週線を上回った。既に、日足では25日線を上回り上値を追う態勢となっていることから週足でも26週線を終値で抜いてくれば上昇相場に勢いを増すことになるだろう。5ケタ相場の実績があるだけに時流に乗るクラウド関連の好業績銘柄として、先ず、高値と安値の「中間値」である6501円を目指す展開だろう。

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