ワークマン 第2四半期業績は、消費増税や天候不順の影響で当初予想を下回ったものの増収増益

■履歴発注システム導入店舗の売上高は未導入店舗を0.9%上回る

 作業着、作業用品のワークマン<7564>(JQS)の今期15年3月期第2四半期業績は、消費増税や天候不順の影響で売り上げが伸び悩み、当初予想を下回ったものの、増収増益となった。

 哉2四半期の営業総収入は230億42百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益34億71百万円(同3.8%増)、経常利益40億13百万円(同4.5%増)、純利益23億52百万円(同9.8%増)と増収増益。

 出店状況は、開店10店舗、スクラップ&ビルド3店舗、閉店3店舗となり、9月30日現在の総店舗数は737店舗(前年同期比16店舗増)となっている。

 店舗運営形態別にみると、FC店は629店(前年同期比19店舗増)、直営店の業務委託店舗82店舗、トレーニング・ストア26店舗となっていて、FC比率は85.3%(同0.7%増)である。

 販売強化策としては、「涼やかに、爽やかに、快適に。」をテーマとした店づくりを推進すると共に、重点商品としてワークマンCOOLシリーズの販売に注力した。また、プライベート・ブランド商品322アイテムを販売した。更に、履歴発注システムを推進し、システム導入店舗は4月の70%から9月には77.5%までアップした。その結果、履歴発注システムを導入した店舗の売上高は、未導入店舗に比べると0.9%上回る売上高となった。

 第2四半期は増収増益ながら、当初計画を下回る結果となったが、通期予想を達成するための下期の取組としては、高付加価値商品の構成比を高め、客単価の向上を図るために、秋冬防寒新商品を投入し、商品力を強化する。そして、天候や作業シーンに合わせた「選んで重ねる防寒」の提案で、買い上げ点数を増やすために、主力となる防寒商品、PB商品の売り場づくりの推進を行う。また、売上高のアップが実証されている履歴発注システムの稼働率を80%以上に高め、発注作業の短縮化、適正在庫を目指す方針。出店計画としては、今期25店を計画している、4月から10月までに12店舗出店済み、残りの5カ月で13店舗となる。11月には北海道に初出店する予定。

 通期業績予想は、営業総収入516億40百万円(同7.3%増)、営業利益90億30百万円(同7.8%増)、経常利益101億70百万円(同7.0%増)、純利益61億90百万円(同11.0%増)と増収増益で5期連続の最高益更新を見込む。

>>ワークマンのMedia-IR企業情報

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る