三洋貿易の9月期第2四半期連結業績は営業益13.3%増

■今期4期連続の増収を見込む

 三洋貿易<3176>(東1)は11日、16年9月期第2四半期連結累計業績を発表した。

 売上高は前年同期比1.1%増の313億33百万円、営業利益は同13.3%増の23億5百万円、経常利益は同8.3%増の23億76百万円、四半期純利益は同2.8%減の14億72百万円となった。

 各事業の取組みを見ると、化成品では、ゴム関連商品は自動車向けや家電・情報機器向けの合成ゴムおよび副資材の販売が低調だったが、化学品関連商品は染料や難燃剤の販売が好調に推移した。

 機械資材では、産業資材関連商品は、自動車内装用部品の販売が引き続き好調に推移し、シート用高機能性部品・原材料販売も伸長した。科学機器関連商品は、各種分析・試験機器の販売が好調で、機械・環境関連商品は、飼料用ペレットミルが好調だった。

 海外現地法人のSanyo Corporation of Americaは、吸水性樹脂やフィルムは低調だったが、自動車用各種部品が伸長。また、三洋物産貿易(上海)有限公司も自動車用各種部品が牽引し好調だった。

 国内子会社では、コスモス商事は、海洋・船舶の大型案件実現により引き続き好調に推移した。

 今期通期の見通しは前回予想(11月6日公表)を据え置いて、売上高は64億円(前期比5.5%増)、営業利益は40億50百万円(同12.3%増)、経常利益は42億50百万円(同3.4%増)、純利益は26億円(同7.0%減)と4期連続の増収を見込んでいる。

 なお、通期業績計画に対する第2四半期の進捗率は、売上高49.0%、営業利益56.9%、経常利益55.9%、四半期純利益56.6%と堅調に推移している。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る