ソネット・メディア・ネットワークスの3月期はDSPやアフィリエイトが好調で営業益は73.3%増

IR企業情報

■台湾に初の海外現地法人を設立

 ソネット・メディア・ネットワークス<6185>(東マ)の16年3月期は、コアプロダクトのDSP「Logicad(ロジカド)」の商品力強化及び販売力強化に取り組み,新商品として、ダイレクト・レスポンス広告向けに「ダイナミック・クリエイティブ」、ブランディング広告向けに「テレビCMリアルタイム連動型広告」をリリースした。また、営業・運用人員の積極的な採用を行い、スマートフォン向け広告等の拡販に取り組んだことなどにより、非連結の売上高は前年同期比51.6%増の56億28百万円、営業利益は同73.3%増の2億94百万円、経常利益は同64.6%増の2億78百万円、純利益は同16.3%増の2億41百万円となった。

 各サービスの取り組みを見ると、DSPでは、人工知能「VALIS-Engine(ヴァリス・エンジン)」を活用した新商品「ダイナミック・クリエイティブ」の販売を開始。また、ゼータ・ブリッジとの業務提携により、テレビCMをリアルタイムに自動検出して、「テレビCMリアルタイム連動型広告」の販売も開始した。それにより、広告キャンペーンの継続率は高水準を維持しつつ、安定的に増加し、売上高は同49.1%増の31億34百万円となった。

 アフィリエイトでは、主力商材の金融系(消費者金融等)及び法律系(司法書士事務所等)の拡販に努め、広告主数及び媒体運営者数が増加し、売上高は同77.3%増の21億39百万円となった。

 メディアプランニングでは、ポータルサイト「So-net」の広告枠の企画及び仕入販売に注力し、売上高は同12.5%減の3億53百万円となった。

 通期業績見通しは今期から連結決算に移行し、売上高は同19.0%増の67億円、営業利益は同2.0%増の3億円、経常利益は同7.9%増の3億円、純利益は同7.1%減の2億25百万円を見込む。

 また、併せて台湾に初の海外現地法人を設立すると発表した。これは、DSP「Logicad」のグローバル展開の一環として、初の海外現地法人を台湾に設立し、今秋の業務開始を目指す。

 同社は昨年11月に日本国内から台湾現地に向けた『Logicad』の広告配信を開始しているが、台湾の現地法人企業を含めた広告需要の増加を見込み、今回の現地法人の設立にいたった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る