バルクホールディングスの3月期はコンサルティング及びマーケティング事業が好調で営業益61.2%増に

■売上・利益ともに従来予想を上回る

 バルクホールディングス<2467>(名セ)は13日、16年3月期の連結業績を発表した。

 16年3月期は従来予想(15年5月15日公表)を7.1%上回り22億50百万円(前期比9.2%増)、営業利益は51.1%上回り68百万円(同61.2%増)、経常利益は50.0%上回り69百万円(同40.3%増)、純利益は70.0%上回り51百万円(15年3月期は15百万円の赤字)となり、最終益は黒字化した。

 各事業の取り組みは、コンサルティング事業では、マイナンバー制度の開始により、同制度への対策支援やプライバシーマーク・ISO27001の新規認定・認証取得支援などに関する特需が発生し、特に上半期での受注は好調に推移した。また、15年6月には、業界初の情報セキュリティマネジメントシステム運用支援ツール「V-Cloud」の提供を本格的に開始し、当初想定を上回る受注を獲得した。

 マーケティング事業では、顧客ニーズへの対応で競合他社との差別化を図る他、サービスの付加価値向上や事業の収益力強化を目指しており、大型スポット案件を獲得した。

 また、セールスプロモーション事業及び広告代理業では、大手スーパーマーケットや大手食品メーカーでのリピート案件、スポット案件ともに好調に推移した。また、キャンペーン企画やデジタルマーケティング活用の企画提案型の営業活動も推進。既存顧客の掘り起こしや新規顧客の開拓に努めた。

 IT事業では、IT投資需要の増加を背景に、開発案件、運用保守案件ともに堅調に推移した。

 住宅関連事業では、販売施策のリフォームイベントや大型改装物件を活用した内覧会等の広告宣伝活動を実施。リフォーム部門では隣接エリアへの進出やパートナー企業との連携強化に向けた取り組みを進めた。

 17年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比5.3%減の21億30百万円、営業利益が同26.8%減の50百万円、経常利益が同30.9%減の47百万円、純利益が同43.9%減の28百万円を見込んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る