【狙い場・買い場】共立印刷に買いシグナル点灯、連続最高益で利回りの妙味も

狙い場・買い場

 共立印刷<7838>(東1・100株)は、チャートに買いシグナルが点灯、連続最高益更新配で利回り妙味も増すことから注目したい。

 同社は、工場の生産性向上に努めるとともに、店頭POPのバリアブル印刷、圧着ハガキや封入封緘によるダイレクトメール印刷など多様な印刷加工設備を使用し、幅広いニーズに対応して収益の確保に注力している。また、連結子会社においては、書籍印刷を得意とする株式会社暁印刷が、文庫本用の輪転機を導入して得意先のニーズに対応している。2016年3月期から子会社化した九州に拠点をもつ株式会社西川印刷は、営業活動及び生産体制の面で同社とのシナジー効果を発揮し、業績に寄与している。

 5月12日に大引け後に発表した前2016年3月期業績実績は、売上高が480億1800万円(前の期比11.7%増)、営業利益が25億2000万円(同15.4%増)、経常利益が22億6900万円(同16.5%増)、純利益が14億6700万円(同26.9%増)に着地。

 今17年3期業績予想は、売上高が505億円(前期比5.2%増)、営業利益が28億円(同11.1%増)、経常利益が25億円(同10.1%増)、純利益が16億5000万円(同12.4%増)と連続最高純益更新を見込んでいる。年間配当予想は13円(同1円増)で連続増配を予定している。

 諸資材の価格が高止まりするなか、受注競争の激化による受注単価下落が見込まているが、引き続き生産性の向上を図るとともに設備の更新による市場ニーズの対応にも取り組み、受注拡大と利益の確保に取り組む方針。

 株価は、1月4日の年初来高値307円から2月12日に年初来安値267円まで調整。その後、275円前後で下値を固め、ミニゴールデンクロスを示現し、短期的に上値指向を強める気配となっている。連続最高純益更新見通しで、今期予想PERは8倍台と割安感があるほか、配当利回りは4.4%と配当利回り妙味も増すころから、見直し余地が拡がる。水準訂正高が続くか注目されそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る