セレスはアイ・ティ・リアライズと資本業務提携を行うことを発表

IR企業情報

■“O2O”ビジネスへ進出することにより事業拡大を図る

 セレス<3696>(東マ)は20日、決済連動マーケティング“CLO“(Card Linked Offer)アプリ「CRECO」を提供するアイ・ティ・リアライズと資本業務提携を行うことを発表した。

 当社は、スマートフォン端末をメインデバイスとするモバイルインターネットメディアを企画・開発し運営することを主業としており、ユーザーに対して現金や電子マネー等に交換可能なポイントをインセンティブにインターネット上の様々なアクションを促し収益を得ている。国内最大級のスマートフォン向けポイントサイトであるモッピーに加え、モバトクとお財布.comを運営している。中期的には、スマートフォン端末と自社ポイントメディアを活用した“O2O”(Online to Offline)ビジネスへ進出することにより、事業拡大を図っていく方針。

 一方アイ・ティ・リアライズは、決済連動マーケティングサービスであるCLOアプリ「CRECO」を2015年11月より提供している。「CRECO」ユーザーはアカウントアグリゲーションにより複数のクレジットカード利用履歴をスマートフォン上で自動収集及び一元管理できる上に、カード会社のポイントとは別にCRECOポイントを同時に貯めることができる。CLOとは“Card Linked Offer”の略で、クレジットカードの利用明細からユーザーの決済履歴を分析して、趣味嗜好に沿った最適な割引クーポン等を届けるサービス。CLOはユーザーにも店舗にも手間なしで便利にクーポンを提供できるO2Oビジネスとして世界中で急成長しており、アメリカのCLO関連市場は約5,800億円。

 
当社では、スマートフォンを通じたリアル店舗での使用が可能なポイントサービスを運営しており、一層のO2Oサービスの拡大を図っていく経営戦略である。O2O市場は2017年には50兆円を超える規模になると予想されている(参照:野村総合研究所)。今後、当社が顧客企業に対して新しいO2Oサービスの開発・提供を行うために、O2O領域に強みを持つアイ・ティ・リアライズとの間で資本業務提携を実施する。また、近時FinTech(フィンテック)と呼ばれるFinanceとTechnologyを併せ持つ領域のベンチャー企業が隆盛しており、技術革新により今後もより質の高いサービスが提供されていくことが予想されている。当社はFinTech企業であるアイ・ティ・リアライズへの出資を通じてFinTech領域と当社が運営する各メディアとのビジネスシナジーの可能性を追求する。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る