【話題株】野村HDが年初来安値に残りわずか40銭、全般に比べ弱さ目立つ、売買高の閑散が響く

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 野村ホールディングス<8604>(東1・100株)は、18.7円安の435.5円と反落、年初来安値435.1円(4月8日)に残りわずか40銭と迫り、マーケットの注目と話題になっている。とくに、日経平均が年初来安値に対し約1450円、トヨタ自動車も同安値に対し約250円、それぞれ上にあるのに比べ証券大手の同社株の動きが弱い。

 4~5月以降、出来高の少ない状況が続き、いわゆる相場格言の、『株屋殺すには刃物はいらぬ』という閑散相場から2016年3月期の2ケタ減益に続き17年3月期も多くは期待できない状況のようだ。とくに、この先、米国の利上げ問題、日本の景気対策不透明など相場見通しに明るい展望が描き難いだけに本格的な押し目買いが入って来ないようだ。

 16年3月期の配当は中間10円、期末3円としたが、仮に17年3月期の配当を中間・期末とも3円の計年間6円とみれば利回りは1.4%ていどになる計算だけに今後の配当見通しがポイントとなってくるだろう。仮に、安値更新ということになると2011年11月の223円まで下値のフシがなくなってくる。トヨタと並びアベノミクスの行方を占う銘柄だけに日本全体からの視点でも大いに注目されるところだ。

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