【編集長の視点】パートナーエージェントは続落も連続最高業績に保育ルーム開園先取りが加わって再騰含み

 パートナーエージェント<6181>(東マ)は、44円安の1770円と3日続落して始まっている。週末を控えて目先の利益を確定する売り物が増勢となっている。ただ下値には今3月期業績が連続して過去最高を更新すると予想されていることに加え、今年7月に結婚後の新生活を支援するQOL事業の一環として「めばえ保育ルーム 三鷹台」を開園しサービスを開始することを先取りしてディフェンシブ株買いが交錯している。7月10日に参議院選挙の投票日を控え、地域少子化対策や子育て支援対策の政策にも関連するとして、株価にフォローになると期待されている。

■「45分婚活」など新婚活パーティーが成婚率をアップさせ自治体向け支援事業も寄与

 同社の今3月期業績は、売り上げ41億8800万円(前期比14.9%増)、営業利益4億8600万円(同9.2%増)、経常利益4億8200万円(同11.0%増)、純利益3億3700万円(同18.3%増)と予想され、前期の過去最高を連続更新する。主力の婚活支援サービス事業では、専任コンシェルジュ制度などの独自ビジネスモデル効果で、前期の成婚率が、27.2%と業界平均を大きく上回り、おとなの婚活パーティー「OTOCON」の年間累計参加者数も6万人を超えており、今期も、業界初の社会人のための時短婚活パーティー「45分婚活」やミュージカルを観劇しながら婚活するミュージカル婚活などの新企画を開催、京都府、三重県など全国14地方自治体まで広がった結婚システムの提供などがさらに深化、拡大し連続の最高業績につながる。

 「めばえ保育ルーム 三鷹台」は、成婚後の子育てや保育園の待機児童問題に対応して開園するもので、会員の婚活支援から成婚、新生活の構築までをフルサポートする。

■25日線での三角保ち合いを上放れ政策関連人気も高めてリバウンド幅拡大

 株価は、昨年10月に公開価格1260円で新規株式公開(IPO)され、4000円で初値をつけ、上場来高値4250円まで買い進まれ、今年2月に上場来安値1070円まで大幅に調整した。同安値からは、公開価格割れは下げ過ぎとして底上げ、2339円の戻り高値までリバウンドしたあと、25日移動平均線を出没する三角保ち合いを続け煮詰まり感を強めている。PERは17倍台と類似企業に比較して相対的に割安であり、参議院選挙後の大型補正予算編成などの政策加速も先取りして一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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