【編集長の視点】中本パックスはもみ合いも連続最高業績評価の割安株買いと高配当利回り買いが相乗して逆行高期待

編集長の視点

 中本パックス<7811>(東2)は、6円高の1846円と続伸して始まり、今年5月24日につけた上場来高値2017円を視界に捉えている。高寄り後は、25円安と下ぶれもみ合いを続けている。きょう16日の日経平均株価が、日銀の金融政策決定会合の動向待ちで58円安と反落して始まっているなかで、同社株にも目先の利益を確定する売り物が交錯している。ただ同社の今2月期業績が、連続して過去最高更新と予想されていることを手掛かりに下値に割安修正買いが続き、さらに今期配当が、90円(前期実績62.5円)と大幅増配が予定されていることから高配当利回り買いも相乗しており、逆行高期待を高めている。国内証券が、同社の投資判断を第2位とし目標株価も強気に観測していることも、押し上げ材料視されている。

■年間90円への大幅増配で配当利回りは4.9%と東証2部の第4位

 同社の今2月期業績は、売り上げ315億8600万円(前期比3.9%増)、営業利益11億600万円(同0.5%増)、経常利益11億7500万円(同0.7%増)、純利益7億4500万円(同7.8%増)と予想され、前期の過去最高業績を連続更新する。各種フィルムの印刷加工や耐熱容器などに数多くの特許技術を保有する製造・販売メーカーとして、電子レンジで加熱しても変形しない耐熱容器「NTSⅡ」などの自社開発品が、食品用トレー関連で採用が続き、IT・工業材関連でも、スマートフォン関連は伸び悩んでいるものの、自動車関連では内装材の受注が好調に推移し、自動車用リチウムイオン電池関連の委託加工が増加、竜ヶ崎第2工場の増産体制が、導入した押出しラミネーター機により整備され、製造コスト低減にも寄与することなどが要因となる。

 今期配当は、前期まで期末に年1回として実施していたものを今期から中間配当も導入し、中間配当・期末配当とも普通配当40円としたうえに、株式上場記念配当を各5円上乗せして45円とし、年間90円(前期実績62.5円)へ大幅に増配を予定している。この大幅増配により、同社の配当利回りは、4.95%と東証第2部全銘柄平均の2.03%を倍以上に上回り、同市場の配当利回りランキングの第4位と存在感を強めている。

■25日線水準からPER9倍台、PBR0.6倍の割安修正に再チャレンジ

 株価は、今年3月3日の新規株式公開(IPO)時には限定的なIPO人気にとどまった。公開価格1470円に対して1480円で初値をつけ1501円高値まで上ぶれたが、その後は上場来安値1391円まで調整した。同安値からは、今期業績の続伸・大幅増配予想をストップ高とポジティブに評価して底上げ、上場来高値2017円まで45%高して25日移動平均線水準でもみ合いを続けてきた。PERは10倍台、PBRは0.6倍となお割り負けており、高値奪回からまず国内証券が目標株価として2200円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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