【引け後のリリース】東レが韓国のスパンボンドの生産能力を大幅に増強

引け後のリリース

■ASEAN各国やインド、中国などで紙おむつの需要が急速に伸長

 東レ<3402>(東1・売買単位100株)は17日、韓国子会社で高機能ポリプロピレン長繊維不織布の生産能力の増強を発表し、 PPスパンボンドの生産能力は韓国子会社TAKで現在の年産約4万3000トンから増設後は同約6万1000トンになるとした。17日の株価終値は890.3円(12.7円高)だった。

 発表によると、大韓民国・慶尚北道亀尾(くみ)市にある亀尾第5工業団地のTAK社賃借敷地内に、年産約1万8000トンの生産設備を増設する。新設備の稼動は2018年4月からの予定。

 ASEAN各国やインド、中国においては、高い経済成長と国民所得増による生活様式の高度化で乳・幼児用の紙おむつの需要が急速に伸びている。特に最大の消費地である中国市場では消費者の安心志向の高まりから、日本・韓国製高級品の輸入が急増するなど、グローバルで事業を展開する大手衛生用品メーカーは相次いで、アジア各国の市場に向けた工場の増設を表明している。そのため、紙おむつの主要素材であるPPスパンボンドの需要は、新興国での乳・幼児用に加え、先進国の高齢者用の需要拡大により、2015年の約500千トン/年から今後数年の間、年率約9%で拡大し、供給が不足することが予測されるという。

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