【銘柄フラッシュ】ウインテストなど急伸し本日上場のキャリアは公開価格の98%高で初値

銘柄

 27日は、英国のEU離脱を受けた24日の全体相場急落(日経平均の大引け1286円安)は狼狽し過ぎだったとの指摘があり、株価指数の先物主導で買い直す動きが強まった。先物高によって日経225型の裁定取引の買いが入りやすいファーストリテイリング<9983>(東1)は4.2%高、アステラス製薬<4503>(東1)は6.6%高。時価総額型指数のTOPIX型の裁定買いが入やすいとされるNTT<9432>(東1)は6.6%高、NTTドコモ<9437>(東1)は5.3%高。JT<2914>(東1)は5.0%高。

 並行して好業績株や円高が追い風になる銘柄も注目され、キユーピー<2809>(東1)は業績予想の増額などを好感して24日の下げを完全に回復6.0%高と年初来の高値に接近。ニトリホールディングス<9843>(東1)は円高が進んだ場合のヘッジ銘柄との見方もあり5.4%高で上場来の高値。自動車用緩衝材などのJSP<7942>(東1)は9.2%高となり24日の下げを完全に回復。象印マホービン<7965>(東2)は6月28日に第2四半期の決算短信を開示する予定で期待が集まり7.6%高となり上場来の高値。

 本日上場のキャリア<6198>(東マ・売買単位100株)はシニア(熟年・高齢者層)の人材派遣を行う「シニアワーク事業」と看護師や介護士の人材派遣を行う「シニアケア事業」などを展開し、前場は買い気配のまま初値がつかず、後場13時02分に公開価格1950円を1920円(98%)上回る3870円で初値がつき、その後4150円まで上げて大引けは3430円となった。

 有機EL関連株などの材料株にも買いが回り、ブイ・テクノロジー<7717>(東1)はストップ高の16.0%高、ウインテスト<6721>(東2)は引き続きドアミラーやルームミラーの電子映像化などへの期待でストップ高の25.8%高。クリーク・アンド・リバー社<4763>(東2)は中国で商談が急増とされて急反発の17.7%高。新日本建物<8893>(JQS)は資産運用型マンション分他の本格化などに期待とされて21.5%高。

 エニグモ<3665>(東マ)は円高が追い風とされてストップ高の21.7%高となり年初来の高値。アキュセラ・インク<4589>(東マ)はSBIグループのファンドなどによる保有が注目されている一方、5月下旬に急落して高値から一時7分の1になったため「救済相場」との期待もあり20.9%高。6月16日上場の農業総合研究所<3541>(東マ)は業績拡大基調でズバリ類似する銘柄がないことなどが言われて上場来の高値を更新した。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■更新前のスーパーコンピュータの約4倍の計算能力  富士通<6702>(東証プライム)は2月21日…
  2. ■両社の資源を有効活用しSDGsに貢献  伊藤忠商事<8001>(東証プライム)グループのファミリ…
  3. ■純正ミラーと一体化し、左後方の視界を広げる  カーメイト<7297>(東証スタンダード)は、純正…
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■投資と貯蓄の狭間で・・・  岸田内閣の「資産所得倍増プラン」は、「貯蓄から投資へ」の流れを目指し…
  2. ■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化  日本銀行の黒田東彦前総裁が、手…
  3. ■「日経半導体株指数」スタート  3月25日から「日経半導体株指数」の集計・公表がスタートする。東…
  4. ■投資家注目の適正株価発見ツール  日銀の価格発見機能が不全になる可能性がある中、自己株式取得が新…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る