【編集長の視点】ストライクはもみ合いも3Q高進捗率業績を手掛かりに直近IPO株買いの再燃余地は十分

編集長の視点

 ストライク<6196>(東マ)は、160円高の7390円と3日ぶりに急反発して始まったあと、360円安と大きく下ぶれるなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。全般相場に逆行高してきたマザーズ市場が、やや高値波乱となっていることから目先の利益を確定する売り物が交錯する一方、同社が今年6月21日の新規株式公開(IPO)後の初決算として6月29日に発表した今2016年8月期第3四半期(3Q)業績が、IPO時予想の今期通期予想に対して高利益進捗率を示して着地したことを手掛かりに成長可能性を依然として高評価する直近IPO株買いも続いている。IPO後のセカンダリーで連続のストップ高を交えて1万円大々台へ直進した急騰特性の再現期待も高めている。

■受託案件契約が伸び初決算の3Q利益は8月通期業績対比で96%の高進捗率

 3Q業績は、売り上げ14億3200万円、営業利益5億9500万円、経常利益5億9600万円、純利益3億8400万円となった。四半期決算は初作成となるため前年同期比較はないが、売り上げは、IPO時予想の今期通期売り上げに対して約77%の進捗率と目安の75%を上回り、利益に至っては各約96%と高進捗率を示した。同社は、日本で初めて1999年にインターネットを利用した中小企業向けのM&A仲介サービス事業を開始しており、3Q業績は、同事業の新規顧客開拓のため札幌、東京など全国6カ所でセミナーを精力的に開催するとともに、関東信越税協連共済会、京都税理士協同組合及び公認会計士協同組合と業務提携しネットワークを拡大させて事業承継案件の開拓を進め、この受託案件の増加に対応するためM&Aコンサルタントを新規採用、3Qまでに29組の受託案件を契約したことが好業績要因となった。

 今8月期通期業績は、IPO時予想を据え置き売り上げ18億6100万円(前期比30.7%増)、営業利益6億1400万円(同12.6%増)、経常利益6億1500万円(同12.4%増)、純利益3億9800万円(同21.1%増)と大幅続伸を見込み、利益は連続して過去最高を更新し、配当も、27円(前期実績22円)と増配を予定している。3Q高利益進捗率業績から、8月通期業績の上ぶれ期待も高まる方向にある。

■最安値から最高値までの上昇幅の3分の2押し水準でスピード調整終了を示唆

 株価は、IPO初日は買い気配値を上げたまま推移し2日目に公開価格の2.25倍の7770円で初値をつけて7920円と上ぶれ、英国の「欧州連合(EU)離脱ショック」で上場来安値5250円へ突っ込んだが、下げ過ぎとしてストップ高する急反発を演じ、さらに3Q好決算が上乗せとなって2日連続のストップ高を交えて上場来高値1万130円まで買い進まれほぼ倍返し、公開価格比2.94倍の大化けをした。足元は、きょうの安値で最安値から最高値への上昇幅の3分の2押し水準まで調整、連続ストップ高で開けたマドを埋めスピード調整終了を示唆しており、新興市場では配当継続の希少なIPO株の好ポジションを評価して内需関連人気を高めて戻りに挑戦、最高値奪回に再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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