トヨタ自動車は業績予想を減額したが微調整程度とされて続伸

トヨタ 7203

■為替前提を円高方向に見直し通期の営業利益は前期比43.9%減に

 トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)は5日、続伸の始まりとなり、取引開始後に5810円(119円高)で推移。4日の取引終了後に発表した2017年3月期・第1四半期決算(16年4~6月、米国基準)では、為替見通しの変更にともない3月通期の連結業績予想を減額修正したが、大まかに見れば通期営業利益の前期比減少率「4割」は期初段階での見通しと変化なく、微調整に過ぎないとの見方が出ている。

 為替前提は、前期決算発表で示した今期の前提レート1ドル105円、1ユーロ120円を円高方向に修正し、通期平均で1ドル=102円、1ユーロ=113円とした。これにより、通期の営業利益の見通しは期初の見通しを約1000億円下回り1兆6000億円(前期比では43.9%減)とした。

 決算発表という当面最大のファクターを通過したため、信用売りなどで弱気の姿勢を採っていた向きはこれ以上の売り材料がなくなった形になり、買い戻しが増えるとの見方もある。

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