PALTEKの第2四半期は増収減益だが今期経常利益を15.4%上方修正

■半導体事業が前年同期比30.2%増と好調

PALTEK<7587>(東2)は、16年12月期第2四半期連結業績を発表した。

 第2四半期連結業績は前回公表(7月8日)予想数値よりも決算業務などを進める過程で、為替差益が増加することとなったため差異が生じたとしており、売上高は前回予想よりも3百万円下回る172億86百万円(前年同期比29.9%増)となった。営業利益は同20.2%増の96百万円(同87.1%減)、経常利益は同60.1%増の1億16百万円(同83.6%減)、四半期純利益は同39.6%増の51百万円(同88.6%減)となった。

 売上高の増加は、半導体事業が前年同期比30.2%増と好調で、メモリ製品が海外メーカー向けに大幅に増加し、またFPGAが新規顧客向けに増加したことなどが寄与している。利益面は、売上高増加により堅調に増加した一方で、ドル円相場の急速な円高進行により、仕入先に対して保有する仕入値引ドル建債権の評価額が減少、売上原価が増加し、売上総利益は前年同期から減少した。加えて、主に人件費などの販管費が増加したことで、営業利益が、また、為替差益等を計上したことにより経常利益が減少した。

 また、併せて通期の業績予想を第2四半期業績予想値と実績値の差異の内容を反映させ利益を上方修正した。売上高は据え置き330億円(前期比14.4%増)、営業利益は前回予想比3.1%増の3億30百万円(同75.8%減)、経常利益は同15.4%増の3億円(同73.8%減)、純利益は同9.4%増の1億75百万円(同74.1%減)となった。

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