【業績でみる株価】ハリマ共和物産は17年3月期営業利益予想を増額修正、株価は安値圏モミ合いから上放れ期待

 ハリマ共和物産<7444>(東2)は15円高の1030円まで上げている。8月10日、17年3月期第2四半期累計および通期業績予想の修正を発表。株価は年初来安値圏モミ合いだが、増額修正を好感して上放れ展開が期待される。

■第1四半期は大幅増益、第2四半期累計および通期営業利益予想を増額修正

 8月10日発表した17年3月期第1四半期連結業績は前年同期比12.1%増収、2.5倍営業増益、2.3倍経常増益、2.2倍最終増益だった。売上面では季節商材の導入が順調で、インバウンド消費も底堅く推移した。利益面では増収効果、物量増加に伴う物流センター稼働率上昇などが寄与した。

 なお17年3月期から、仕入割引に関する会計方針、運賃および荷造費に関する会計方針の変更を実施した。仕入割引については従来の営業外収益で処理する方法から、売上原価として処理する方法に変更した。運賃および荷造費に関しては従来の販管費で処理する方法から、売上高から控除する方法に変更した。16年3月期実績は遡及適用して表示している。

 会計処理方針の変更に伴って第2四半期累計および通期業績予想を修正した。第2四半期累計は前回予想に対して売上高を5億円減額、営業利益を1億90百万円増額、通期は売上高を10億円減額、営業利益を3億70百万円増額し、通期営業減益予想から営業増益予想に転じた。経常利益と純利益に変更はない。

■株価は安値圏モミ合いから上放れ期待

 株価は年初来安値圏1000円近辺推移しているが、徐々に下値を切り上げている。増額修正を好感してモミ合い上放れ展開が期待される。

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