【相場展望】手掛かり材料難、イエレン米FRB議長の講演を控えて様子見

相場展望

 8月22日~26日の株式市場は、4~6月期企業業績発表が一巡、リオデジャネイロ五輪が終了して手掛かり材料難の中、イエレン米FRB議長のジャクソンホールでの講演を週末26日に控えて様子見ムードを強めそうだ。

 外国為替市場でのドル安・円高進行に対する警戒感は強いが、一方では日銀によるETF買いに対する期待感も強いだけに、底堅い動きとなりそうだ。ただし上値を積極的に買い上げる動きも想定しづらく、膠着感を強める可能性が高いだろう。

■急落して売られ過ぎ感の強い内需関連好業績株のリバウンドに注目

 セクター・銘柄としては、7月末の日銀金融政策決定会合後に急落して売られ過ぎ感の強い内需関連好業績株のリバウンドに注目したい。

 8月上旬から続いたリバランスと観測されている輸出関連株買い・内需関連株売りの流れもそろそろ一巡しそうだ。自動車関連セクターは4~6月期業績が警戒されたほど落ち込まず、通期の想定為替レートも保守的に見直した銘柄が多いため比較的安心感があるが、電機・精密セクターでは想定為替レートを1米ドル=110円程度で据え置いたうえに、米アップル新製品頼みの銘柄が多いため、7~9月期業績発表時の減額修正が警戒される。

 新興市場関連では23日開催「第1回FinTechフォーラム」関連を材料視する可能性がありそうだ。世界の大手自動車メーカーが続々と5年後の実用化を表明している自動運転関連とともに、主力株に対する様子見姿勢を強める中でテーマ関連株が動き出すかどうかも注目される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  2. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  3. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  4. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  5. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  6. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る