【編集長の視点】アドヴァンは3Q決算発表一番乗りでは後塵も株価パフォーマンスでは巻き返して反発

編集長の視点

アドヴァン<7463>(東1)は、10円高の1351円と反発して始まり、今年1月21日につけた昨年来高値1362円を意識する動きを強めている。3月期決算会社の主力株の第3四半期(3Q)業績の発表が、前日22日の日本電産<6594>(東1)、安川電機<6506>(東1)などから本格スタートしているが、アドヴァンは、すでに1月6日に3Q決算を発表、常に決算開示の一番乗りを競っているあみやき亭<2753>(東1)からは約1日半遅れと後塵を拝したが、開示後の株価パフォーマンスではあみやき亭を上回り巻き返している。今年1月13日に発表した自己株式取得もフォローの材料視されている。

■デリバティブ評価益の計上で3Q利益は3月通期業績を上ぶれ着地

同社とあみやき亭は、決算期締め切りの翌日に早期業績開示をする一番乗りを競うデッドヒートを演じ、株価面でも早期開示プレミアムを享受してきたが、前3月期通期業績の開示とともに今期も、第1四半期、第2四半期(2Q)、さらに今回の3Qとあみやき亭から1日半遅れる発表となった。このため株価パフォーマンスは、昨年10月の2Q累計業績発表時も、あみやき亭は、2Q累計業績が期初予想を上ぶれて着地したことを評価して昨年来高値4135円まで買い進まれたものの、アドヴァンは、なお業績面に消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減、住宅着工件数の減少懸念などが残るとして反応は限定的で、1200円台を出没する小幅往来相場にとどまった。

 これが今回の3Q決算発表では様変わりとなった。あみやき亭の株価は、早期開示プレミアムで4045円の高値をつけたものの、その後は、今3月期通期業績が、期初の減益転換予想を据え置き市場コンセンサスを下回るとして200円幅の下ぶれとなり、その後25日移動平均線水準でもみ合っている。これに対してアドヴァンの3Q業績は、2ケタ増益と続伸、経常利益は、46億600万円(前年同期比44.0%増)、純利益は、27億9900万円(同36.9%増)といずれも3月通期予想の経常利益43億円(前期比6.4%増)、純利益26億円(同2.9%増)を上回って着地した。悪経営環境下で商品の複合的な開発・販売を進め、デリバティブ評価益10億8100万円を計上したことが要因となった。3月通期業績は、第4四半期のデリバティブ評価益が見通せないとして期初予想を据え置いたが、この後、1月13日に発表した自己株式取得も追撃材料となって株価は、連日の高値追いとなり、パフォーマンスはあみやき亭と逆転している。

■株価デットヒートの相乗効果で両社株とも低PER修正期待が高まる

アドヴァンの株価は、高値水準にいるものの、なおPERは10倍台、PBRは0.9倍と割安であり、高値抜けから2013年5月の1521円を目指し上値チャレンジが続きそうだ。一方、あみやき亭の株価も、PERは17倍台と割り負けており、今後の両社のデッドヒートからあみやき亭の再巻き返しも予想されるところで、相乗効果で上値評価が高まる展開が想定される。

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