【業績でみる株価】スバル興業は7連騰、17年1月期第2四半期累計大幅増益で通期増額修正、自己株式取得も発表

■年初来高値445円を目指す展開へ

 スバル興業<9632>(東1)は9日、419円の17円高まで急伸、409円の7円高で引けて7連騰した。9月8日発表した17年1月期第2四半期累計(2~7月)連結業績は大幅増益となり、通期予想を増額修正した。また自己株式取得も発表した。株価は安値圏モミ合いから上放れて年初来高値を目指す展開となりそうだ。

 9月8日発表した17年1月期第2四半期累計の連結業績は売上高が前年同期比6.8%増の104億06百万円、営業利益が同45.1%増の14億68百万円、経常利益が同44.9%増の14億92百万円、純利益が同59.9%増の9億65百万円だった。道路事業の好調が牽引した。レジャー事業と不動産事業も堅調に推移した。

 第2四半期累計の好調を受けて通期予想を増額修正した。売上高は6億円増額して前期比1.4%減の200億円、営業利益は3億50百万円増額して同2.2%増の19億円、経常利益が3億65百万円増額して同2.0%増の19億30百万円、純利益が2億30百万円増額して同17.1%減の10億20百万円とした。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高52.0%、営業利益77.3%、経常利益77.3%、純利益77.2%と高水準であり、再増額余地がありそうだ。

 自己株式取得は、取得株式総数の上限40万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合1.53%)、取得価額総額の上限1億60百万円、取得期間16年9月9日~16年11月30日としている。

 株価は安値圏380円~400円近辺でのモミ合いから上放れの動きを強めている。通期増額修正や自己株式取得を好感して1月の年初来高値445円を目指す展開となりそうだ。

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