【業績でみる株価】ソフトウェア・サービスはモミ合い上放れ期待、16年10月期第3四半期累計は大幅増収増益

 ソフトウェア・サービス<3733>(JQ)が9月9日発表した16年10月期第3四半期累計の非連結業績は大幅増収増益だった。株価は安値圏でモミ合う展開だが、好業績を評価してモミ合い上放れの展開が期待される。

 第3四半期累計(11~7月)の非連結業績は売上高が前年同期比28.5%増の135億24百万円、営業利益が同35.0%増の23億32百万円、経常利益が同33.2%増の23億75百万円、純利益が同25.6%増の15億82百万円だった。病院統合オーダリングシステム「Newtons2」や電子カルテシステム「e-カルテ」の受注が好調に推移して大幅増収増益だった。

 通期予想は前回予想(12月11日公表)を据え置いて、売上高が前期(15年10月期)比17.1%増の170億円、営業利益が同3.4%増の27億50百万円、経常利益が同2.9%増の28億円、純利益が同0.3%増の19億32百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高79.6%、営業利益84.8%、経常利益84.8%、純利益81.9%である。医療機関の一般的な会計年度末に当たる第2四半期(2~4月)の構成比が高い収益構造だが、季節変動要因を考慮しても高進捗率であり、通期上振れ余地がありそうだ。

 株価は安値圏4000円~4500円近辺でモミ合う展開だ。ただし2月の年初来安値3620円まで下押す動きは見られない。そして煮詰まり感を強めている。好業績を評価してモミ合い上放れが期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る