【株式市場】日経平均は大引けにかけ143円安だが新規上場株は3銘柄とも好発進

株式

◆日経平均の終値は1万6689円31銭(39円73銭安)、TOPIXは1319.35ポイント(3.64ポイント安)、出来高概算(東証1部)は7億5062万株

チャート5 9月14日後場の東京株式市場は、日経平均が前場から軟調なため、日銀による株価指数連動型のETF(上場投信)買い介入の期待が言われ、日経平均は前場の安値116円65銭安(1万6612円35銭)から持ち直したまま50円安前後で推移した。しかし、14時を回っても買い介入の様子がないとされ、大引けにかけては前場の安値を割り込み、一時143円24銭安(1万6585円80銭)まで下押した。主な株価指数はそろって軟調。

 かんぽ生命保険<7181>(東1)が日銀の長短金利差の拡大方針報道を好感して活況高となり、美容家電のヤーマン<6630>(東1)は昨日発表の四半期決算などを歓迎して一段高。タクミナ<6322>(東2)は国交省による「船舶バラスト水規制管理条約」の1年後発効の前週告示などが材料視されて連日急伸。ダイセキ環境ソリューション<1712>(東1)は東京・豊洲の「盛り土」問題を巡る思惑などから戻り高値。

 本日は3銘柄が新規上場となり、串カツ田中<3547>(東マ・売買単位100株)は9時26分に公開価格3900円を13%上回る4425円で初値がついた。その後は大引け間際に5130円まで上げ、大引けは4970円。

 カナミックネットワーク<3939>(東マ・売買単位100株)は介護業務管理システムの開発や医師・介護従事者向けの情報提供などを行い、公開価格は3000円。前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは公開価格の2.3倍の6900円の買い気配。

 デジタルアイデンティティ<6533>(東マ・売買単位100株)は、ユーザー属性をとらえたリスティング広告などのデジタルマーケティング事業などを展開し、公開価格は1540円。前引けは買い気配のまま初値がつかず、後場、12時47分に公開価格の94%高の2900円で初値がつき、その後2986円まで上げて大引けは2880円となった。

 東証1部の出来高概算は16億6404万株(前引けは7億5062万株)、売買代金は1兆7672億円(同7774億円)。1部上場1975銘柄のうち、値上がり銘柄数は533(同710)銘柄、値下がり銘柄数は1281(同1070)銘柄。

 また、東証33業種別指数は3業種(前引けは9業種)が値上がりし、値上がりした業種は、保険、不動産、陸運、のみだった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る