【業績でみる株価】ナイガイの17年1月期第2四半期累計は営業黒字化、通期も大幅増益予想

 ナイガイ<8013>(東1)が9月13日発表した17年1月期第2四半期累計の連結業績は売上総利益率が改善して営業黒字化した。そして通期も大幅増益予想である。株価は収益改善基調を評価する形で年初来高値を更新している。

 17年1月期第2四半期累計(2~7月)連結業績(9月6日に売上高を減額、利益を増額修正)は、売上高が前年同期比4.9%減の78億16百万円、営業利益が2億43百万円の黒字(前年同期は1億05百万円の赤字)、経常利益が同3.2倍の75百万円、純利益が同7.4倍の46百万円だった。卸売事業の量販店販路および通信販売事業のテレビショッピング販売が計画を下回り減収だったが、卸売事業における仕入原価削減施策が計画以上に寄与して売上総利益率が改善し、営業利益が黒字化した。営業外で為替差損益が悪化したが、経常利益と純利益も大幅増益だった。

 通期の連結業績予想(9月6日に営業利益を1億90百万円増額修正)は、売上高が16年1月期比2.8%増の180億円、営業利益が同11.9倍の5億10百万円、経常利益が同2.3倍の3億60百万円、純利益が同3.5倍の3億円としている。収益改善基調が期待される。

 株価は6月の直近安値38円から切り返し、さらに9月6日の増額修正を好感して7日には年初来高値となる62円まで急伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線に続いて52週移動平均線を突破した。収益改善基調を評価する動きを強めそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る