【業績でみる株価】イトクロは目先的な売り一巡して反発期待、16年10月期業績予想に増額余地

 イトクロ<6049>(東マ)に注目したい。9月9日発表した16年10月期第3四半期累計は大幅増収増益だったが、株価は反応薄で水準を切り下げた。ただし通期増額余地があり、目先的な売りが一巡して反発展開が期待される。

 9月9日発表した16年10月期第3四半期累計(11~7月)の非連結業績は前年同期比35.0%増収、52.7%営業増益、52.5%経常増益、56.6%最終増益の大幅増収増益だった。主要ポータルサイトによる売上が順調に推移した。

 通期予想は据え置いて前期比4.9%減収~12.0%増収、20.0%営業増益、19.8%経常増益、20.8%最終増益としている。売上高についてはコンサルティングサービスにおける一部クライアント企業の占める割合が高いためレンジ予想としているが、利益面では高い割合を占めるメディアサービスが伸長して2桁増益予想である。

 通期予想に対する第3四半期累計進捗率は売上高(レンジ上限値)93.6%、営業利益115.8%、経常利益116.1%、純利益117.0%で各利益は計画を超過達成している。教育メディアサービスは第2四半期(2~4月)および第3四半期(5~7月)の構成比が高くなる季節要因を考慮しても利益進捗率は高水準であり、通期増額余地があるだろう。

 株価の動きを見ると、第3四半期累計の大幅増収増益に対して反応薄で水準を切り下げた。そして週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形となった。ただし一方では52週移動平均線がサポートラインの形だ。目先的な売りが一巡して反発展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る