【業績でみる株価】キューソー流通システムの16年11月期第3四半期累計は2桁営業増益、好業績を評価して戻り試す

 キューソー流通システム<9369>(東1)に注目したい。9月30日発表した16年11月期第3四半期累計(12~8月)の連結業績は2桁営業増益だった。これに対して10月3日の株価はややネガティブな反応だったが、目先的な売り一巡後は好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

 16年11月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比0.7%減の1143億49百万円、営業利益が同17.3%増の34億72百万円、経常利益が同24.5%増の36億35百万円、純利益が同8.3%増の17億63百万円だった。共同物流事業における既存取引の減少で全体として微減収だったが、利益面では新規・領域拡大に伴う利益増に加えて、保管の効率化や運送業務の合理化改善などが寄与して2桁営業増益だった。

 通期予想は据え置いたが、第3四半期累計の進捗率は売上高が74.7%、営業利益が73.9%、経常利益が74.6%、純利益が73.5%と概ね順調な水準である。通期ベースでも好業績が期待される。

 株価の動きを見ると、8月の直近安値2122円から切り返して戻り歩調の展開だ。10月3日は前日比45円安とややネガティブな反応だったが、指標面に割安感があり、目先的な売り一巡後は好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

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