【注目銘柄】日本化学工業は好業績を評価して3日続伸、戻り歩調で年初来高値に接近

注目銘柄

■好業績を評価して上値を試す展開

 日本化学工業<4092>(東1)に注目したい。株価は5日、3円高の246円まで上げて3日続伸し、戻り歩調の展開で年初来高値に接近している。17年3月期利益予想に増額余地があり、好業績を評価して上値を試す展開だろう。

■1月の年初来高値268円に接近

 17年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比7.3%減収だったが、利益は営業利益が同36.0%増益、経常利益が同27.2%増益、純利益が同22.1%増益の大幅増益だった。売上面では農薬や医薬中間体が堅調だったが、鉄鋼向けクロム製品などの需要がやや低調だった。ただし円高メリットによる輸入原材料価格低下やコスト削減効果で、原価率が大幅に改善した。販管費抑制も寄与した。

 通期会社予想は据え置いて売上高が前期比0.1%増の360億円、営業利益が同1.4%増の35億円、経常利益が同1.4%増の34億50百万円、純利益が同1.5%増の25億円としている。横ばい予想だが、通期会社予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が22.8%、営業利益が32.4%、経常利益が31.4%、純利益が27.6%と利益進捗率が高水準である。通期利益予想に増額余地がありそうだ。

 株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。そして10月5日は246円まで上伸して1月の年初来高値268円に接近してきた。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線も上向きに転じた。基調転換を確認した形であり、好業績を評価して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る