【業績でみる株価】大阪有機化学工業は16年11月期第3四半期累計が大幅増益、自己株式消却も発表

 大阪有機化学工業<4187>(東1)が10月7日発表した16年11月期第3四半期累計(12~8月)連結業績は大幅増益だった。通期予想に増額余地がありそうだ。また自己株式消却も発表した。株価は年初来高値更新の展開となり、15年7月高値775円を試す展開だろう。

 16年11月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比2.2%減の174億27百万円、営業利益が同40.4%増の16億30百万円、経常利益が同33.8%増の17億43百万円、純利益が同58.7%増の14億05百万円だった。売上面では電子材料事業の半導体材料グループ、機能化学品事業の化粧品原料グループ、機能材料グループが堅調だった。利益面では化成品事業における原価低減効果、半導体グループの増収効果、機能化学品事業における利益率の高い製品比率の上昇効果などで大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて売上高が前期比3.3%増の245億円、営業利益が同14.0%増の18億円、経常利益が同10.7%増の19億40百万円、純利益が同9.9%増の14億30百万円としている。としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.1%、営業利益が90.6%、経常利益が89.9%、純利益が98.3%と高水準である。通期予想に増額余地がありそうだ。

 また自己株式消却を発表した。52万7000株(消却前発効済株式総数に対する割合2.30%)を10月21日付で消却する。

 株価は9月28日に713円まで上伸し、2月高値690円を突破して年初来高値更新の展開となった。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線と52週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。好業績や自己株式消却を好感して15年7月高値775円を試す展開だろう。

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