【注目銘柄】ニチハは年初来高値を更新、指標面に割高感はなく需給面も良好

注目銘柄

■06年高値に接近

 ニチハ<7943>(東1)に注目したい。11日の株価は一時26円高の2498円まで上げて年初来高値を更新した。17年3月期連結業績・配当予想の増額修正を好感した買いが継続し、06年1月高値に接近してきた。指標面に割高感はなく、これを突破すれば一段高の可能性があるだろう。

■17年3月期業績・配当予想の増額を好感した買い継続

 9月15日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)と通期の連結業績予想、および配当予想の増額修正を発表している。修正後の通期連結業績予想は売上高が前期比4.2%増の1160億円、営業利益が同34.2%増の112億円、経常利益が同32.7%増の109億円、純利益が同43.3%増の77億円としている。

 主力の窯業系外装材事業において販売数量が想定を上回り、合理化・コストダウン効果も寄与して大幅増益予想となった。第2四半期累計の増額幅に比べると下期の増額幅はやや小幅のため、通期連結業績予想には再増額余地がありそうだ。また配当予想については、連結配当性向20%以上を基本方針としているため10円増額し、前期比12円増配の年間42円(第2四半期末21円、期末21円)としている。

 株価は1800円~2000円近辺でのモミ合いから上放れて年初来高値更新の展開となった。そして17年3月期連結業績・配当予想の増額修正を好感した買いが継続し、10月7日には2487円まで上伸して06年1月高値2545円に接近してきた。指標面に割高感はなく需給面も良好だ。これを突破すれば一段高の可能性があるだろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■開発者や投資家に加え、警鐘を鳴らす識者やアーティストも選出、多様な視点でAIの未来を問う  米T…
  2. 【効率化の先に広がる新しい働き方のルール】 ■広がり始めた「AI格差」  生成AIの利用が急速に…
  3. ■R35 GT-R最終生産、累計4万8000台が築いた伝説  日産自動車<7201>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る