【注目銘柄】フルキャストホールディングスは年初来高値更新してフシ突破、16年12月期2桁増益予想

注目銘柄

■15年7月高値を目指す展開

 フルキャストホールディングス<4848>(東1)に注目したい。16年12月期2桁増益予想である。事業環境は良好で通期予想に増額余地がありそうだ。株価は年初来高値を更新してフシ突破の形となった。上げ足を速めて15年7月高値を目指す展開だろう。

■通期予想に増額余地

 16年12月期通期の連結業績予想は売上高が前期比9.0%増の246億50百万円、営業利益が同14.5%増の26億30百万円、経常利益が同21.3%増の26億30百万円、純利益が同16.4%増の20億54百万円としている。主力サービスのアルバイト紹介およびアルバイト給与管理代行が順調に推移し、警備事業も伸長する。業務効率向上も寄与して2桁増益見込みだ。

 第2四半期累計(1~6月)は前年同期比14.1%増収、同24.7%営業増益、同44.3%経常増益、同69.0%最終増益と計画超の増益となり、通期予想に対する進捗率は売上高48.7%、営業利益46.9%、経常利益51.0%、純利益52.6%と順調だった。高水準の有効求人倍率や新規求人数の増加など事業環境は良好であり、事業領域拡大戦略やM&A効果も寄与して通期増額余地がありそうだ。

 なお東京証券取引所が9月26日公表した「第5回企業価値向上表彰」において表彰候補会社50社に選抜されている。

 株価は9月30日に903円まで上伸し、5月と8月の高値888円を突破して年初来高値更新の展開となった。10月6日には938円まで上伸した。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げ、900円近辺の上値フシを突破した形だ。上げ足を速めて15年7月高値1145円を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■北海道大樹町で飛行、安全性と着地精度を実証  ホンダ<7267>(東証プライム)の研究開発部門で…
  2. ■自社で自動運転システムを持たない企業にも施工自動化を提供  日立建機<6305>(東証プライム)…
  3. ■年間約36万人が犠牲に、二輪事故対策が急務  豊田合成<7282>(東証プライム)は6月11日、…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  2. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…
  3. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  4. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  5. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  6. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る