【業績でみる株価】市進ホールディングスは17年2月期利益予想を増額修正、7月の年初来高値を目指す

 市進ホールディングス<4645>(JQ)は10月11日、17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績の増額修正、および通期連結業績予想の利益増額修正を発表した。12日の株価は9円高の365円まで上げて8月の直近安値から切り返した。通期利益増額修正を好感して7月の年初来高値を目指す展開となりそうだ。

 17年2月期第2四半期累計の連結業績予想は前回予想(4月14日公表)に対して、売上高を66百万円増額して前年同期比0.7%増の78億96百万円、営業利益を2億82百万円増額して54百万円(前年同期は70百万円の赤字)、経常利益を2億89百万円増額して32百万円(同1億円の赤字)、純利益を3億30百万円増額して7百万円(同1億62百万円の赤字)とした。市進学院の夏期講習の好調、映像コンテンツであるウイングネットの販売伸長、経費構造の転換による営業費用の効率化によって売上高、利益とも計画超となる。

 第2四半期累計の利益増額を受けて、通期の連結業績予想は前回予想(特別利益計上に伴って8月3日に純利益を増額修正)に対して、売上高を2億86百万円減額して前期比1.5%減の160億69百万円、営業利益を1億24百万円増額して同28.2%減の4億62百万円、経常利益を1億24百万円増額して同31.1%減の4億29百万円、純利益を11百万円増額して同14.5%減の2億07百万円とした。減益幅が縮小する見込みだ。なお7月1日に公表した学研ホールディングス<9470>との提携業務拡大の影響を織り込んでいる。

 株価は8月の直近安値302円から切り返して戻り歩調だ。日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインの形となり、週足チャートで見ると26週移動平均線に続いて13週移動平均線を回復した。通期利益増額修正を好感して7月の年初来高値411円を目指す展開となりそうだ。

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