【業績でみる株価】石塚硝子は17年3月期第2四半期の累計予想を修正、営業利益は大幅増額

 石塚硝子<5204>(東1)は13日、16円高の170円まで上げて急反発している。12日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。為替差損の発生で経常利益と純利益を減額したが、営業利益を大幅増額した。そして通期増額余地がありそうだ。株価は安値圏モミ合いだが、下値固め完了して出直りが期待される。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(4月25日公表)に対して、売上高を7億30百万円減額して前年同期比3.3%減の372億70百万円、営業利益を6億20百万増額して同19.6%増の17億20百万円、経常利益を50百万円減額して同28.8%減の8億円、純利益を1億30百万円減額して同36.5%減の3億20百万円とした。

 売上高はガラスびん、ハウスウェア、紙容器および産業器材が伸び悩み、計画を下回る。また円高に伴って外貨建て資産・負債に関する為替差損7億30百万円が発生したため、経常利益と純利益を減額した。ただし原燃料価格の下落やコスト削減効果で営業利益を大幅増額した。

 通期の連結業績予想は、前回予想(4月25日公表)を据え置いて、売上高が前期比0.8%増の740億円、営業利益が同46.2%減の16億円、経常利益が同40.4%減の11億円、純利益が同24.25減の5億円としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は売上高50.4%、営業利益107.5%、経常利益72.7%、純利益64.0%となる。営業利益は通期予想を超過達成しているため通期増額余地がありそうだ。

 株価は安値圏150円~160円近辺でモミ合う展開だが、徐々に下値を切り上げて13日は16円高の170円まで上げて急反発している。そして週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。下値固め完了して出直りが期待される。

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