【業績でみる株価】カワサキは16年8月期減収減益だが17年8月期大幅増益予想

 カワサキ<3045>(東2)が10月12日発表した16年8月期連結業績は減収減益だったが、17年8月期は大幅増益予想である。株価は8月末の配当権利落ちで反落したが、大幅増益予想を評価して戻りを試す展開だろう。

 16年8月期の連結業績(10月7日に減額修正)は、売上高が15年8月期比8.2%減の19億80百万円、営業利益が同30.1%減の1億35百万円、経常利益が同80.2%減の45百万円、純利益が同78.4%減の33百万円だった。個人消費低迷の影響で売上高が計画を下回り、減収減益だった。

 17年8月期の連結業績予想は売上高が16年8月期比5.4%増の20億87百万円、営業利益が同2.1倍の2億86百万円、経常利益が同6.3倍の2億85百万円、純利益が同5.2倍の1億73百万円としている。服飾事業において専門店および百貨店の新規取引店の開拓、および直営店の新規出店を図りながら、不採算店からの撤退も進める。賃貸・倉庫事業では新設倉庫の本格稼働が寄与する。

 なお配当予想は記念配当15円を落として年間35円(第2四半期末17円50銭、期末17円50銭)とした。予想配当性向は21.7%となる。

 株価は8月末の配当権利落ちで1400円近辺でのモミ合いから反落の形となったが、1200円近辺で調整一巡感を強めている。17年8月期大幅増益予想を評価して戻りを試す展開だろう。

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