【業績でみる株価】エスケイジャパンは17年2月期第2四半期累計大幅増益、通期営業利益予想を超過達成

 エスケイジャパン<7608>(東1)が10月14日発表した17年2月期第2四半期累計(3~8月)連結業績は大幅増益だった。営業利益と経常利益は通期予想を超過達成しているため、通期ベースでも好業績が期待される。株価は「ポケモンGO」関連で急伸した7月高値から反落してモミ合う展開だが、好業績を評価して再動意の可能性がありそうだ。

 17年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比11.7%減の23億25百万円、営業利益が同5.7倍の1億02百万円、経常利益が同5.8倍の99百万円、純利益が同2.0倍の93百万円だった。セールスプロモーション部門の大幅縮小などで減収だったが、定番キャラクターが好調に推移し、商品採算性の向上や諸経費の削減なども寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は、前回予想(特別利益計上に伴って8月2日に純利益を2億10百万円増額)を据え置いて、売上高が前期比1.1%減の52億30百万円、営業利益が同39.1%減の80百万円、経常利益が同39.1%減の76百万円、純利益が2億77百万円(前期は1億85百万円の赤字)としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が44.5%、営業利益が127.5%、経常利益が130.3%、純利益が33.6%である。営業利益と経常利益は通期予想を超過達成している。純利益についても、下期に固定資産売却益2億10百万円を計上するため、実質的に通期予想を超過達成していると言えそうだ。通期ベースでも好業績が期待される。

 株価は「ポケモンGO」関連で急伸した7月高値667円から反落してモミ合う展開だが、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復して調整一巡感を強めている。好業績を評価して再動意の可能性がありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る