【業績でみる株価】ピー・シー・エーは17年3月期第2四半期累計予想を2回目の増額修正、通期も増額の可能性

 ピー・シー・エー<9629>(東1)は10月17日の取引時間中に、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の増額修正を発表した。7月27日に続く2回目の増額修正で、赤字予想から一転して黒字予想となった。通期利益予想も増額の可能性が高いだろう。株価は年初来安値圏から切り返して基調転換の動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(7月27日に増額修正)に対して、売上高を61百万円増額して前年同期比7.3%増の41億53百万円、営業利益を2億12百万円増額して同10倍の1億35百万円、経常利益を2億18百万円増額して同5.9倍の1億58百万円、純利益を2億08百万円増額して1億20百万円(前年同期は12百万円の赤字)とした。

 7月27日に続く2回目の増額修正で、利益は赤字予想から一転して黒字予想となった。販売促進費等の経費の実施時期の変更、人件費の抑制、その他経費管理の徹底、連結子会社クロノスにおける製品販売好調、特別利益での有価証券売却益計上などが寄与した。

 通期の連結業績予想は前回予想(消費税率10%改定の再延期に伴い、7月27日に売上高、営業利益、経常利益を減額、純利益を増額修正)を据え置いて、売上高が前期比8.3%増の91億42百万円、営業利益が同3.9倍の1億59百万円、経常利益が同2.7倍の1億80百万円、純利益が52百万円(前期は93百万円の赤字)としている。通期予想に対する修正後の第2四半期累計の進捗率は、売上高が45.4%、営業利益が84.9%、経常利益が87.8%、純利益が230.8%で利益進捗率が高水準である。通期利益予想も増額の可能性が高いだろう。

 株価は年初来安値圏1100円近辺から切り返し、10月17日には第2四半期累計増額修正を好感して前日比126円(10.75%)高の1299円まで急伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を一気に突破した。基調転換の動きだ。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る