【業績でみる株価】富士通ビー・エス・シーは17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益、通期も増額修正

 富士通ビー・エス・シー<4793>(JQ)が10月25日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は計画超の大幅増益で黒字化した。そして通期予想も増額修正した。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して15年7月高値を目指す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比0.7%増の155億53百万円、営業利益が4億63百万円(前年同期は9億01百万円の赤字)、経常利益が4億46百万円(同8億92百万円の赤字)、純利益が6億34百万円(同32億53百万円の赤字)だった。

 前回予想(4月26日公表)に対して、売上高は4億46百万円下回ったが、エンベデッドシステムでデジタルカメラ向け等が増加した。そして利益は営業利益が2億63百万円、経常利益が2億66百万円、純利益が4億64百万円、それぞれ上回った。不採算プロジェクトの抑制で営業損益が大幅改善し、純利益は繰延税金資産見直しも寄与した。

 第2四半期累計が計画超だったことを受けて通期の利益予想を増額修正した。前回予想(4月28日公表)に対して、売上高は据え置いて前期比3.6%増の330億円だが、営業利益は4億円増額して同9.4倍の10億円、経常利益は4億40百万円増額して同8.8倍の10億円、純利益は1億90百万円増額して7億円(前期は22億48百万円の赤字)とした。

 株価は年初来高値更新の展開で10月25日には890円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して15年7月高値1030円を目指す展開だろう。

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