【業績でみる株価】ロンシール工業は17年3月期第2四半期累計および通期予想を増額修正

 ロンシール工業<4224>(東2)は28日、202円高の1900円まで上げて急伸し年初来高値を更新している。27日に17年3月期第2四半期累計(4~9月)および通期連結業績予想の増額修正を発表した。増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想については、前回予想(5月12日公表)に対して、売上高を1億円増額して前年同期比1.1%増の100億円、営業利益を5億30百万円増額して同68.7%増の11億円、経常利益を5億10百万円増額して同60.6%増の11億円、純利益を4億円増額して同78.2%増の7億70百万円とした。

 売上高が概ね順調に推移し、利益面で生産効率化やコスト削減などの諸施策が奏功した。減益予想から一転して増益予想となった。

 通期連結業績予想は、売上高を1億円増額して前期比0.1%減の209億円、営業利益を7億50百万円増額して同15.4%増の22億円、経常利益を7億円増額して同12.4%増の22億円、純利益を4億90百万円増額して同17.3%増の14億70百万円とした。通期も減益予想から一転して増益予想となった。

 株価(10月1日付で100株を1株に株式併合)は、急落した6月の直近安値1350円から切り返して戻り歩調だ。28日は202円高の1900円まで上げて急伸し年初来高値を更新している。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形だ。そして週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスを示現して先高感を強めている。増額修正を評価して上値を試す展開だろう。

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