【編集長の視点】アライドアーキは上場来安値水準で下げ渋り決算発表を先取りして業績期待を高める

編集長の視点

アライドアーキテクツ<6081>(東マ)は、3円安の889円と反落して始まったが、今年1月16日につけた上場来安値888円を前に下げ渋る動きも強めている。同社株は目下、前2014年12月期決算を集計中で2月13日に発表を予定しており、前期業績は、昨年11月14日に下方修正したものの、今2015年12月期業績が増益転換が予想されるとして業績期待を高めており、下値に底値打診買いも根強く入っている。昨年12月に新規サービスの連携強化などを材料にストップ高を演じた急騰習性の再現思惑も続いている。

■新規サービス強化の成長戦略推進で今期業績は増益転換観測

同社の前期業績は、昨年11月に米Facebook(FB)社が、プラットフォームサービスに関して、ユーザーに何らかのインセンティブ(報酬)を提供することを禁止する政策変更を実施したことから、同社のキャンペーン支援プラットフォーム「モニプラfor Facebook(モニプラFB)」が影響を受け、売り上げ成長率が期初予想に届かないとして下方修正された。売り上げは、21億400万円(前々期比23.6%増)と連続の2ケタ増収を維持したものの、経常利益は、1億8400万円(同39.7%減)、純利益は、1億600万円(同45.2%減)とそれぞれ減益転換、純利益は、前々期の過去最高から落ち込むことになった。

同社は、このFB社の方針変更に対応して注力している新規サービスの強化を続けた。昨年7月に初のグローバル市場向けの新サービスであるFB広告のクラウドソーシングプラットフォーム「ReFUEL4」のサービスを開始し、9月に開始した顧客企業が保有するソーシャルメディアマーケティング・データを活用し、支援するサービス「BRANDCo」では、昨年12月にブレインパッド<3655>(東1)と連携し第1弾のサービスを開始した。大型SNS(ソーシャルネットサービス)が、従来の単なるコミュニケーションツールから社会生活に不可欠な社会インフラに進化していることに立脚した成長戦略の推進であり、同社の顧客企業約1530社、利用ユーザー約220万人に達する国内最大級のキャンペーン支援プラットフォームがこのベースとなる。このため今2015年12月期業績の増益転換期待も高まっており、東洋経済会社四季報最新号は、今期純利益を1億4000万円の増益転換と観測しており、2月13日予定の決算発表が注目されている。

■最高値からの値幅・日柄調整が十分で陰の局からの底上げに再発進へ

株価は、2013年11月に公開価格1700円で新規株式公開され、5600円で初値をつけ上場来高値6600円まで大化けしたが、8月のFB社の方針変更で1215円と急落し、11月の前期業績の下方修正で914円と再調整し、ブレインパッドとの連携強化などをテコにしたストップ高を交えて1100円の戻り高値をつけた。その後、上場来安値888円までダメ押しをし900円台を出没してきた。最高値から値幅で86%、日柄で1年超と調整十分の陰の局を示唆し、足元もテクニカル的に25日移動平均線から約8%のマイナスかい離と下げ過ぎであり、決算発表を先取りし一段の底上げに再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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