ファンデリーの17年3月期・第2四半期決算は経常利益が47%増加

■「栄養士おまかせ定期便」など健康食宅配の会員数は順調に増加

 管理栄養士による健康食の宅配などを行なうファンデリー<3137>(東マ)は10月31日の取引終了後、2017年3月期・第2四半期決算(16年4~9月累計)を発表。売上高は前年同期比19%増加して15.5億円となり、経常利益は同じく47%増加して2.5億円となるなど、売上高・利益ともに前年を大きく上回る好調な決算になった。

 17年3月期の第2四半期累計期間は、MFD(メディカルフード・デリバリー)事業において、定期購入サービス「栄養士おまかせ定期便」の利用者拡大に努めたほか、より具体的な疾病の予防が期待できる食材を使用した新ブランド「medical+mealtime(メディカル ミールタイム)」を中心とした新商品の開発などに注力した。

■食事制限のある方も召し上がることができるように管理栄養士・栄養士による「私のおせち」も

 MFD事業の会員数は順調に増加し、前年同期末の約16万人からこの四半期末には20万人に迫った。今後の売り上げに寄与するための取り組みとして、紹介ネットワークの拡大と深耕を目的とした、全国の医療機関等への同社およびサービス認知度向上に向けた啓蒙活動に加え、食事制限のある方も安心して召し上がることができるよう趣向を凝らした、管理栄養士・栄養士による食事相談サポート付き「私のおせち」の販売促進活動などを実施した。これらの施策によって、MFD事業の売上高は前年同期比18.8%増加した。

 また、マーケティング事業においては、健康食通販カタログ「ミールタイム」および「ミールタイム ファーマ」の2誌による広告枠の販売、また、紹介ネットワークを活用した業務受託において複数の案件を獲得し、一部案件において実施延期等が発生した結果、この事業の売上高は前年同期比21.0%の増加となった。

 こうした事業活動の結果、第2四半期累計期間の売上高は15億5400万円(前年同期比19.0%増)となり、営業利益は2億4700万円(同38.9%増)、純利益は1億6000万円(同37.9%増)となった。

 17年3月期・通期の業績見通しは期初予想からの変更はなく、売上高は前期比15%増の34億6600万円、営業利益は同13%増の5億6700万円を計画する。定期コースが売上高の50%以上を占めており、業務受託の売上高は下期偏重傾向。経常利益は同11%増の5億5700万円、純利益は同9%増の3億4000万円を計画し、純利益などが連続で最高を更新する見込みだ。

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