【業績でみる株価】クイックは17年3月期第2四半期累計2桁増収増益、高進捗率で通期増額の可能性

 人材採用・紹介サービスのクイック<4318>(東1)が10月31日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は2桁増収増益だった。通期予想を据え置いたが、第2四半期累計が高進捗率で通期増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値更新の展開で15年6月高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比18.7%増の74億45百万円で、営業利益が同20.8%増の15億40百万円、経常利益が同21.4%増の15億82百万円、純利益が同25.1%増の10億74百万円だった。高水準の有効求人倍率など良好な事業環境を背景に、リクルーティング事業が同13.7%増収、人材サービス事業が同22.9%増収、情報出版事業が同9.3%増収と好調に推移した。

 通期連結業績予想は前回予想(4月28日公表)を据え置いて、売上高が前期比8.8%増の136億円、営業利益が同4.9%増の17億70百万円、経常利益が同4.8%増の18億20百万円、純利益が同5.8%増の12億38百万円としている。ただし第2四半期累計進捗率は売上高54.8%、営業利益87.0%、経常利益86.9%、純利益86.8%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 株価は年初来高値更新の展開だ。そして10月21日には1095円まで上伸して15年6月高値1178円に接近し、14年9月高値1280円も視野に入った。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。さらに26週移動平均線が52週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。上値を試す展開だろう。

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