【注目銘柄】西華産業は電力自由化関連のテーマ性あり、好業績に自己株式取得も材料

注目銘柄

■15年3月高値361円を目指す展開へ

 機械商社の西華産業<8061>(東1)が11月7日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、新規連結も寄与して計画超の大幅増収増益だった。通期も大幅増益予想で増額余地がありそうだ。株価は5月高値を突破して年初来高値更新の展開だ。電力自由化関連のテーマ性もあり、好業績に自己株式取得も評価して15年3月高値を目指す展開だろう。

■17年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増収増益

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比36.8%増の861億77百万円となり、営業利益が同2.7倍の18億31百万円、経常利益が同2.6倍の18億69百万円、純利益が同47.7%増の11億76百万円の大幅増益だった。

 電力自由化などを背景として主力の電力事業が同17.7%増収となり、化学・エネルギー事業が同64.9%増収、産業機械事業が同86.7%増収と好調に推移した。また中国向けリチウムイオン電池用セパレータフォルム製造装置の一部受け渡しが繰り上がったことも寄与して、期初計画に対して売上高は61億77百万円、営業利益は3億31百万円、経常利益は3億19百万円、純利益は1億76百万円、それぞれ上回った。

 通期の連結業績予想は据え置いて売上高が前期比18.0%増の1500億円、営業利益が同47.2%増の32億円、経常利益が同36.0%増の33億円、純利益が同14.2%増の20億円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が57.5%、営業利益が57.2%、経常利益が56.6%、純利益が58.8%である。一部受け渡しの繰り上がりが寄与したことを考慮しても高水準であり、通期予想に増額余地がありそうだ。

 なお5月13日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限200万株、取得価額総額の上限7億円、取得期間16年5月16日~17年3月17日)について、10月31日現在の累計で取得株式総数109万6000株、取得価額総額2億9330万9000円となっている。

 株価は5月高値296円を突破して年初来高値更新の展開となり、10月26日には315円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績に自己株式取得も評価して15年3月高値361円を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る