【業績でみる株価】アルプス技研は16年12月第3四半期累計大幅増益、通期予想増額の可能性

 技術者派遣・請負・受託開発のアルプス技研<4641>(東1)が11月8日発表した16年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績は大幅増益だった。高進捗率であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は下値を切り上げて戻り歩調だ。好業績を評価して1月の年初来高値を試す展開だろう。15年8月高値も視野に入る。

 16年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比13.4%増の188億51百万円、営業利益が同42.8%増の20億28百万円、経常利益が同43.8%増の20億97百万円、純利益が同59.7%増の14億32百万円だった。主力のアウトソーシングサービス事業で稼働人員数が増加し、契約単価の上昇も寄与した。

 通期連結業績予想は前回予想を据え置き、売上高が前期比9.6%増の249億円、営業利益が同8.5%増の23億50百万円、経常利益が同8.0%増の24億円、純利益が同7.9%増の15億60百万円としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高75.7%、営業利益86.3%、経常利益87.4%、純利益91.8%と高水準である。派遣需要は高水準推移が予想されるため、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

 株価は7月の直近安値1908円から徐々に下値を切り上げて戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて基調転換し、先高感を強めている。好業績を評価して1月の年初来高値を試す展開だろう。15年8月高値3080円も視野に入る。

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