【業績でみる株価】日本創発グループは16年12月期第3四半期累計が大幅増益、通期も大幅増益予想で収益改善

 DTPサービス大手の日本創発グループ<7814>(JQ)が11月10日発表した16年12月期第3四半期累計(1~9月)連結業績は大幅増益で、経常利益と純利益も黒字化した。そして通期も大幅増益・最終黒字化予想である。株価は調整一巡して戻り歩調だ。収益改善を評価して8月の年初来高値を目指す展開だろう。

 16年12月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比4.8%増の249億51百万円、営業利益が同4.5倍の7億29百万円、経常利益が7億82百万円(前年同期は3億54百万円の赤字)、純利益が4億47百万円(同4億01百万円の赤字)だった。前期グループ化したサカモトの新規連結やコスト削減効果で大幅営業増益となり、前年同期に計上した匿名組合投資損失の一巡も寄与して経常利益と純利益も黒字化した。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比6.5%増の350億円、営業利益が同86.1%増の10億円、経常利益が同28倍の9億円、純利益が6億円(前期は4億28百万円の赤字)としている。通期予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が71.3%、営業利益が72.9%、経常利益が86.9%、純利益が74.5%と順調な水準であり、通期ベースでも収益改善が期待される。

 株価は直近安値圏580円~600円近辺でのモミ合いから上放れて戻り歩調の形だ。日足チャートで見ると上向きに転じた25日移動平均線がサポートラインとなった。また週足チャートで見ると26週移動平均線を突破し、13週移動平均線が上向きに転じている。収益改善を評価して8月の年初来高値685円を目指す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る