ソラストの3月期第2四半期は11.5%営業増益で着地

■住センターの子会社化も発表

 ソラスト<6197>(東1)は10日、17年3月期第2四半期連結累計業績を発表した。また、同日住センター(神奈川県横浜市)の子会社化も発表した。

 売上高は、医療関連受託事業及び介護・保育事業がともに好調に推移し、前年同期比2.9%増の322億46百万円となった。営業利益は、介護・保育事業の大幅な増益とその他事業の利益改善により、同11.5%増の17億59百万円、経常利益は同8.3%増の17億14百万円、四半期純利益は同15.4%増の11億11百万円と増収増益で着地した。

 各事業を見ると、医療関連受託事業では、売上高は、251億61百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は22億92百万円(同2.0%減)。医療機関からの新規契約の受注、既存顧客との取引拡大、15年9月に実施された労働者派遣法の改正に伴う派遣売上の増加等が寄与した。

 介護・保育事業では、売上高は66億63百万円(同5.9%増)、営業利益は4億38百万円(同75.1%増)。介護事業は、訪問介護等の在宅系サービス、グループホーム(認知症対応型共同生活介護)や有料老人ホーム等の施設系サービスの両方で利用者数が増加した。また、M&Aによる事業所数の増加も売上増に寄与した。保育事業は、園児数の増加や自治体からの補助金収入により増収となった。

 17年3月期業績見通しは、前回発表を据え置き、売上高は前期比5.3%増の663億91百万円、営業利益は同8.7%増の36億円、経常利益は同6.0%増の35億8百万円、純利益は同16.0%増の23億13百万円としている。

 なお、同日、住センターの子会社化を発表した。住センターは神奈川県で通所介護(デイサービス)事業所の運営を主業としており、同社を子会社することで、神奈川県でのサービスの充実を狙う。取得価額約1億85百万円、株式譲渡実行日11月30日を予定。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■昔ながらの味わいを現代風にアレンジ、全国スーパーなどで展開  第一屋製パン<2215>(東証スタ…
  2.  日清食品ホールディングス<2897>(東証プライム)傘下の日清食品は8月18日、「カップヌードル…
  3. ■世界が注目する学問を豊富な事例とイラストで紹介  学研ホールディングス<9470>(東証プライム…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  2. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  3. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  4. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…
  5. ■公明党離脱ショック一服、臨時国会控え市場は模索  またまた「TACO(トランプはいつも尻込みして…
  6. ■自民党人事でハト派ムード先行、逆張りで妙味狙う投資戦略も  今週の当コラムは、ハト派総裁とタカ派…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る