日産自動車は反発し1ドル106円台後半の円安など見直す

日産自動車 7201

■トヨタ自動車やホンダなどの3日続伸からは出遅れるがメキシコ懸念一巡感

 日産自動車<7201>(東1・売買単位100株)は14日、反発の始まりとなり、取引開始後に8%高の980.0円(14.8円高)をつけた。メキシコに複数の生産工場を置くため、米次期大統領トランプ氏の「メキシコ国境に壁」発言や日本車に対する厳しい姿勢などが影響してきたが、週明けの円相場が約3カ月ぶりの円安になる1ドル106円台後半になったため見直し買いが入り始めたとの見方が出ている。

 今朝はトヨタ自動車<7203>(東1)ホンダ<7267>(東1)などが3日続伸基調で始まった。これらに比べると出直りの遅さが目立つが、先の第2四半期決算発表では通期の為替前提を1ドル105円、1ユーロ120円としたため、このところの円相場は為替差益の見込める圏内に入ってきた。

 中長期的にはトランプ氏の対メキシコ政策次第になるが、一方では、円安の要因として、トランプ氏が積極財政政策を掲げるため米金利が強含み、日米金利差によるドル高・円安が進むとの見方が出てきたとされ、しばらく注目されそうだ。

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