アイビーシーの16年9月期は主力のライセンス販売など堅調で、9期連続で増収を達成

■17年9月期の業績も継続して増収を予想

 アイビーシー<3920>(東マ)の16年9月期の連結業績は、売上全体の約8割を占める主力のライセンス販売が堅調な成長を牽引し、9期連続で増収を達成し、売上高は過去最高を更新した。

 同社は、ネットワークシステム性能監視ツールのリーディングカンパニーであり、自社開発製品「System Answer G2」の販売・サポート、パートナー企業との連携強化を継続展開している。

 売上高は、当初計画値11億35百万円を上回り、前期比16.8%増の11億41百万円となった。ネットワークコンサルティングなどのサービスの提供は、前期同水準で推移。また、顧客企業との継続的な関係構築の結果、情報機器販売などのその他物販が大幅に増加した。

 経常利益は同10.5%増の3億33百万円、純利益は同6.8%増の1億95百万円だった。売上総利益率は、OEM製品の販売開始などにより売上原価の上昇が見られるが、高水準を維持した。経常利益・純利益は5期連続で増益を達成し、過去最高を更新した。

 今期17年9月期の業績も継続して増収を予想し、売上高は同14.4%増の13億5百万円としている。利益面では、トップラインの成長は維持しつつも、中長期的な成長に向けて本社オフィスの増床、新製品開発にかかる動作検証環境整備のためのシステム導入など積極的な投資により、一時的な減益を見込む。営業利益は同19.1%減の2億36百万円、経常利益は同37.0%減の2億10百万円、純利益は同35.4%減の1億26百万円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■歯周病の進行抑制に向け、老廃物除去と免疫調整の2軸で研究  ライオン<4912>(東証プライム)…
  2. ■バリア性能と印刷適性を両立、2030年までに10億円売上目指す  大日本印刷<7912>(東証プ…
  3. ■胃がん・大腸がん対策で「Train the Trainerプログラム」を展開  オリンパス<77…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  2. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  3. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  4. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…
  5. ■価格改定効果に加え9月以降の値上げで業績上乗せが期待される銘柄  今週の当コラムは、9月に価格改…
  6. ■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性  まさに「パウエル・プット」…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る