【株価診断】ピックルスは今2月期15円へ増配、2年後に40周年控え再増配も期待、中期2000円相場も

株価診断

ピックルスコーポレーション<2925>(JQ・売買単位100株)は1977年2月に埼玉県志木市で「東海デイリー」として設立、2年後に設立40周年を迎える。1977年12月にセブンイレブンジャパン、1992年にイトーヨーカ堂、1993年にデニーズジャパンと取引を開始、1993年に現社名に変更した。株式上場は2001年12月。

『1977年の創業以来、あさづけの味を育みながら、これまでになかった新しい感覚を食卓に持ち込み、多くの皆様に愛される食品づくりを展開してまいりました。その中で、とくに原料である野菜と安心安全な品質の二つにこだわってきました。全国どこでも同じ味・同じ品質の商品をお届けできる供給ネットワークと全国各地の漬物を合わせて納品できるベンダー機能を拡充することができました』と、萩野芳朗会長は語っている。

千葉工場、湘南ファクトリー、大宮ファクトリー、宮城ファクトリー、福島工場、中京工場のほか子会社としてピックルスコポテーション札幌、ピックルスコーポレーション関西、八幡屋、東洋食品を持つ。さらに合弁でデイリー開発福島、セキグチデイリー、ピックルスコーポレーション長野、デイリー開発福岡がある。

決算期は2月。2011年2月期に売上が200億円台に乗せた。直近、2015年2月期・第3四半期は前年同期比3.8%増収、営業利益29.2%増益と好調。ホタテエキスのうまみ味がきいた『ご飯がススム ホタテでデカうまキムチ』、『ご飯がススム 塩こんぶ入りしば漬け』を開発し販売した。主力の『ご飯がススム キムチ』と『ご飯がススム キムチ辛口』は妖怪ウオッチのキャラクターを配したパッケジーに変更して販売した。いずれも、そろって好調。

通期では、子会社ピックルスコーポレーション札幌の固定資産の減損損失を計上するため予想は下回るが、前期比売上3.5%増の265億5000万円、営業利益は23.2%増の10億5000万円と初の10億円突破となる見通し。営業利益率は3.95%(前期3.32%)に向上。

1株利益76.6円、配当は3円増配して年15円とする。それでも配当性向が19.5%と低いため、先行き40周年を向かえることから再増配も期待できそうだ。

株価は2011年12月上場時の始値は530円、昨年12月には業績好調を背景に1194円と上場来高値をつけている。足元では1月13日の976円と27日の972円で二番底を形成の展開。28日は984円。

利回りは1.52%、PERは8.5倍と割安。今期が予想を下回るものの一過性であり、先行き再増配を期待すれば絶好の買い場といえるだろう。時間をかければ2000円相場も十分期待できるだろう。

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