【注目銘柄】ダイトエレクトロンは年初来高値更新の展開で15年高値に接近、16年12月期2桁営業増益予想

注目銘柄

 電子部品商社のダイトエレクトロン<7609>(東1)に注目したい。16年12月期は利益を増額修正して2桁営業増益予想である。有機EL・半導体製造装置関連が牽引して17年12月期も好業績が期待される。株価は一本調子に上昇して年初来高値を更新し、15年8月高値に接近している。上値を試す展開だろう。

 16年12月期の連結業績予想(11月4日に売上高を減額、利益を増額修正)は、売上高が15年12月期比3.0%増の445億円、営業利益が同18.6%増の18億30百万円、経常利益が同13.9%増の17億50百万円、そして純利益が同4.6%減の10億80百万円としている。配当予想(11月4日に期末5円増額修正)は15年12月期と同額の年間25円(期末一括)としている。

 円高による海外子会社の換算影響や一部案件の期ズレなどで売上高が計画を下回るが、収益性の高い自社オリジナル製品の販売比率上昇などで利益は計画を上回り、2桁営業増益予想である。17年2月期も有機EL製造装置関連や半導体製造装置関連が牽引して好業績が期待される。

 株価は一本調子に上昇して年初来高値更新の展開だ。11月25日には953円まで15年8月高値1020円に接近している。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。指標面に割安感があり、好業績を評価して上値を試す展開だろう。12月期末一括の配当権利取りも注目される。

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