【注目銘柄】ヤマハは自律調整一巡して上値試す、円安追い風で17年3月期上振れ期待

注目銘柄

 ヤマハ<7951>(東1)に注目したい。為替影響と特別損失計上で17年3月期の売上高と純利益を減額したが、楽器事業や音響機器事業が好調であり、足元の円安進行で上振れ期待が高まる。株価は11月高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

 17年3月期連結業績予想は、売上高が16年3月期比7.7%減の4020億円、営業利益が同3.3%増の420億円、経常利益が同2.7%増の420億円、純利益が同25.6%増の410億円としている。

 11月7日に下期の想定為替レートを1ドル=100円、1ユーロ=110円に変更し、円高影響で売上高を減額、構造改革費用計上で純利益を減額したが、営業利益と経常利益は据え置いた。アコースティックピアノなどの楽器事業、AV機器などの音響事業が好調であり、足元のドル高・円安進行も追い風となって17年3月期上振れ期待が高まる。

 株価の動きを見ると、17年3月期減額修正を嫌気する形で11月高値3820円から一旦反落したが、3300円近辺から切り返しの動きを強めている。目先的な売りが一巡したようだ。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

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