【注目銘柄】テクノスマートは自律調整一巡して上値試す、17年3月期大幅増益予想

注目銘柄

 コーター・塗工装置・乾燥機メーカーのテクノスマート<6246>(東2)に注目したい。17年3月期は光学系フイルム塗工装置などの受注環境が好転して大幅増益予想である。株価は12月1日の年初来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

 17年3月期の非連結業績予想は売上高が16年3月期比24.9%増の110億円、営業利益が同92.3%増の6億円、経常利益が同80.5%増の6億20百万円、純利益が同90.5%増の4億円としている。国内および中国において、光学系フイルム塗工装置業界および車載用リチウムイオン電池業界で、大型設備投資を行う企業が現れ始めるなど受注環境が好転している。特に中国における液晶パネル大幅増産で、光学系フイルム塗工装置の需要拡大が見込まれる。

 第2四半期累計は前年同期比14.8%増収となり、原価低減効果も寄与して各利益は黒字化した。機能性紙・フイルム塗工装置、エネルギー関連機器、化工機器が好調だった。受注高は同91.7%増の98億73百万円、受注残高が同62.9%増の85億59百万円となった。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が40.2%、営業利益が50.3%、経常利益が49.0%、純利益が49.8%である。受注環境の好転などを考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 株価は12月1日の年初来高値817円から利益確定売りで一旦反落したが、日足チャートで見ると25日移動平均線近辺で下げ渋る形だ。また週足チャートで見るとサポートラインの13週移動平均線が接近してきた。自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る