【業績でみる株価】ニイタカは17年5月期第2四半期累計の利益予想を増額修正

 フード業界向け業務用洗剤・洗浄剤大手のニイタカ<4465>(東1)は、12月19日に17年5月期第2四半期累計(6~11月)の利益予想増額修正を発表した。株価は11月の年初来高値から一旦反落したが、好業績を評価して上値を試す展開が期待されそうだ。

 フード業界向けの業務用洗剤・洗浄剤、および固形燃料の製造・販売を主力としている。17年5月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想に対して売上高を20百万円減額したが、営業利益を1億70百万円増額、経常利益を1億70百万円増額、純利益を1億20百万円増額し、売上高が前年同期比4.8%増の76億80百万円、営業利益が同64.7%増の5億60百万円、経常利益が同55.3%増の5億70百万円、純利益が同56.0%増の3億90百万円とした。原材料価格の下落に加えて、新規ユーザー獲得に伴う付帯費用が下期に後ズレしたことも寄与した。

 通期予想は据え置いて、売上高が前期比4.3%増の155億円、営業利益が同45.2%増の9億50百万円、経常利益が同39.9%増の9億70百万円、純利益が同37.0%増の6億50百万円としている。食の安全・安心意識の高まりも背景として、環境にやさしくコストパフォーマンスにも優れた「パウチ包装タイプ高濃度洗剤・洗浄剤」が好調に推移する。増収効果、コスト低減効果、原材料費低減効果などで大幅増益予想である。

 株価は11月の年初来高値1518円から一旦反落したが、大きく下押す動きは見られない。自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって切り返しの動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待されそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■生成AIでソフト開発効率化、工数9割削減も  ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は6…
  2. ■除雪の常識を変える45年の集大成  ホンダ<7267>(東証プライム)は6月25日、新型ハイブリ…
  3. ■V8の圧倒的性能を追求、レクサス「IS500」特別仕様車で足回りとデザインを強化  トヨタ自動車…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  2. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  3. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  4. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…
  5. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  6. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る