【業績でみる株価】大成ラミックは17年3月期連結業績予想を増額修正

 食品用など液体充填用フィルム大手の大成ラミック<4994>(東1)は、12月19日に17年3月期第連結業績予想の増額修正と中期経営計画を発表した。株価は戻り歩調で2月の年初来高値に接近している。上値を試す展開が期待され、2月の年初来高値を突破すれば06年高値が視野に入りそうだ。

 17年3月期の連結業績予想は、前回予想に対して売上高を6億40百万円、営業利益を2億60百万円、経常利益を2億60百万円、純利益を1億80百万円、それぞれ増額し、売上高が16年3月期比6.4%増の239億40百万円、営業利益が同横ばいの18億50百万円、経常利益が同1.8%増の18億60百万円、純利益が同0.4%増の12億90百万円とした。

 減益予想から一転して経常増益、最終増益予想となった。第2四半期累計の営業利益および経常利益が新規設備導入や生産性・内製化向上効果で計画超となり、通期予想を見直した結果、前回予想を上回る見込みとなった。

 なお12月19日には「2019中期経営計画」も発表し、目標数値に19年3月期売上高272億円(うち海外売上高48億円)、経常利益21億70百万円を掲げている。

 株価は戻り歩調の展開だ。そして12月19日には3085円まで上伸して2月の年初来高値3200円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。上値を試す展開が期待され、2月の年初来高値を突破すれば06年高値が視野に入りそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る